ベンチの端に座っている子供に

チャンピオンも昔、
いま君が座っている席に座っていたんだ、
少年よ。


フットボールの「名誉の殿堂」は
よく洗濯されたユニフォームに
泥ひとつつけずに
何週間も何週間も
ベンチに座っていた人たちの名前で
満ち満ちているのだ。


司令官も、
上院議員も、
外科医も、
受賞に輝く文豪も、
大学教授も、
会社の重役もまた、
ベンチの端から
始まった。


座ったきりで靴の爪先ばかりを
見つめていちゃ駄目だよ。


ゲームに
瞳をこらすのだ。
ディフェンスのたるみを
見つけるのだ。
オフェンスの攻める隙を
探すのだ。


もし君が今の自分の場所を
素晴らしいと思わなかったら、
来春のキャンプ・シーズンまで
待つがいい。


どんなに多くの子供たちが君のその場所を
奪いたがっているかがわかるだろう。


このシーズン
君がベンチでやることが
次のシーズン
君を選手として
フィールドに送りこむか、
それとも観客として
君を観客席に送り返すかを決めるだろうから。